『友愛数』と呼ばれる数の組があります。
ちょっと前にバカ売れした小説「博士の愛した数式 」の中にも登場するんですが、


「自身を除いた約数を足すと、互いに相手の数そのものになる」


というペアの数字のことで、最小の数の組合わせ220と284でちょっと書き出してみると、




220の約数を全部たす
　1+2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284

284の約数を全部たす
　1+2+4+71+142=220




めんどくさい人、読み飛ばしてぜんぜんおｋ☆
この組み合わせ、実はまだ数十組しかみつかっておらず、それ以上に見つかるのかどうかも証明されていないという（Wiki見たけどたぶん今も＾＾；）、かなり珍しいペアなのです。


約数というのは、「自分はその数なら割り切れるよ」という数で、それをぜーんぶ足してみたら相手そのものになっちゃった。
そんで、相手のこともよくよく調べてみたら、相手を割り切ることのできる数をぜんぶ足したら、あらららら、自分自身じゃん！！！

・・・よくぞ『友愛数』と名付けたもんです。ちょっと感動しません？


自分というものを作り上げている数々の要素を全部足したらあなたになった。
あなたの中の「あなたの素」を全部繋げたら自分になった。

そんな風に思い合える友人や、パートナーに逢えたなら、どんなに幸せか。


でもね、よく考えると、そういう組み合わせはごくごく限られているうえに、どれだけ相手を探しても見つからない数もいるわけです。

さて、みなさんは、自分がどの数だと思う？



自分には『友愛数』となるまだ見ぬ相手がいるんだと、探し続ける。
・・・ってのは超ナルシストですねｗ　自分が選ばれた「数」だと信じてるわけですｗｗ


タクはナル（らしいｗ）ですけど、さすがにそこまでは思えないかな。
相手の全てが、自分に響いては来ないのかもしれないけど、自分の中の特に好きな――重要な部分にびんびん響いてくる要素を持っている人に逢えるというのは、やっぱりそんなに高い確率ではないと思うし。

そういうものの前では些細な違和感なんて、さささっ、と掃きだしてしまえるような。


相手のいいとこばっかり見えて、目眩し状態ではイカンですけど、ちっちゃな違和感ばかりを拾ってたんじゃ、気付いたら自分の一番大事なとこがゴミに埋もれてた、なんてことになりかねないです。

やっぱりヒトの中身なんて割り切れるものばかりじゃないですよね。


かといって、自分は対になる相手がいない「数」だなんて思うのもアカンです。
確かに『友愛数』は理想ですけど、ほかにも「婚約数」だとか、ペアじゃないけど「社交数」とかいう組み合わせもあるし、もっとずっと単純に、「互いに足したら１０の倍数になる」ペアだって、自分にとっても相手にとっても唯一無二の存在であるわけですから。

それはけして妥協とかじゃないし。






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そういうツレや相棒とは、きっといつか交わる運命で。