8/20 23:59をもってエントリは締め切らせていただきました。
　　本当にたくさんの参加に心から感謝いたします。



【謝辞】

ほんの思いつきで企画した「官能小説コラボ」ですが、多くの方にいくつものお話をエントリしていただきました。また、エントリされた作品を相互に鑑賞し合い、コメントやリンクなどもいくつもなされて、新しい交流が生まれました。
自分は常々このブログを、ライブチャットに関わる様々な方々の架け橋のようなものにしたいと考えていましたので、この企画がきっかけになって新しい出会い、交流が生まれてくれたのなら、それに勝る喜びはありません。
私の趣旨を汲んでいただき、積極的に交流してくださった参加者の皆様には心からお礼を申し上げます。

忙しい中、大作を何度もエントリしてくださった方、ご自身のブログのエントリ外の記事や、サイドバーでこの企画を応援してくださった方、ライブチャットの垣根を越えて参加に踏み切ってくださった方、普段交流することもない男性会員の方、わざわざ新たにブログを立ち上げて参加してくださった方、生じてしまった私の不安に快く素早く対応してくださった方、以前のエントリを遡って何度も読み返して頂き、新しい発見をコメントしてくださった方・・・みなさん楽しんでおられるのが伝わって、私も本当に楽しかった！
脳で、ハートで、全身で感じさせていただきました。
ありがとうございました。



【感脳】

ある方の応援メッセージで「『感脳』させていただきました」、とありました。
なるほど、と唸りました。
『官能』の意味としては性的な快感の意味でつかわれることが多いですが、もともとは人間の感覚器官を通して得る快感全般を指す言葉で、特に今回の企画では『文字』を通して、歓び、笑い、涙、切ない思い出などなど、あらゆる感情を表現していただけました。
そして参加作品全般を通じて一番感じたのは『愛』であり、『恋』であったと思っています。

高等な脳だけが持ちえる『愛』―――愛おしく思う気持ち、というのは、こんなにもいろいろな形があり、そしてこんなにも私たちにとって重要なのだ、と再認識させていただきました。


【共感】

これらの作品群を読んで、『共感』された方もいらっしゃるでしょう。
私もいろんな場面場面で、一緒に笑い、泣き、感じました。
架空の人物に共感を得る、その得やすさを考えると、文字による小説、という表現方法は最適なように感じます。
そこに書かれるシーンでの背景や表情、色合いまでも、自分に都合のいいように組み立てることができるからです。
『共感』する能力というのは、対象を自分と同じ命を持って、同じ感情の動きを持ちえるものだと認識することにほかなりませんから、『優しさ』だとか『愛』だとかはすべて『共感』することから始まるという風にも言えるかもしれません。
『共感』したのが歓びであれ、悲しみであれ、性的な快感であれ、大局的な意味での『思い遣り』に繋がる心が、私の脳にも刻まれたと、そう感じています。


【書く】

まがりなりにもストーリー性のあるものを書き出して完成させたのは、今回が初めてです。
参加者の作品を読むにつけ、自分の拙さに悲しくなることもありましたが、書き終わったときの充足感というのは、なかなかに新しい感覚で、しかも今も続いています。
書くにあたっての表現技法や言葉の選択、そういったところで使った脳は本当の意味で喜びを得たことと、確信しています。


【崩す】

あらたなスタイルで文章を書くという試みは、自分のスタイルを崩すことにほかなりませんでした。
プライドや体裁に縛られることは、次の自分の選択肢を減らすのは間違いないところで、性や性欲や、恋愛感情という本来自分の中にしまわれているようなものを、赤裸々とまでいかずとも表面に押し出すという行為は、私にとっては多少勇気の要ることでもありました。
知識は抑制のきっかけにもなり得、抑制から脱するには自分のスタイルを崩してでも、何らかの方法で感情の昂りを表現することが必要なんだ、とあらためて感じました。
そうして抑制を外してやることでしか、枠から出るような成長は望めないでしょう。
言い方を変えれば、良い意味での『馬鹿』になれる人ほど成長できるんだな、と。
優れた表現者としてのライブチャットのパフォーマーとの会話が楽しい理由がここにもある気がしました。


【喜び】

脳が成長し、より機能するためには『喜び』を与え続けることが重要だそうです。
ここでいう『喜び』とはそのまま嬉しい感情、という意味ではなく、脳が得る栄養というか、脳自身が成長する上で必要なもの、という意味です。
創作し、日常のスタイルを崩し、そして文字として書きだし、体裁を整えて公開する。
読んで、想像し、共感して笑い、涙し、興奮して、優しさや愛を知る。
実に私の脳は喜びまくったことでしょう。


【再見】

なんだかコムツカシイ話になってしまいましたが、こういうのもたまに書くと、私の脳も喜んでくれるのではないかと思います。
もしもまた、何か企画をした折には、読者の方も含めまして是非楽しんでご参加、ご協力いただければ幸いです。
今回生まれた繋がりがずっと幸せに続くことと、『作家』としてのみなさんにまた逢える日が来ることを祈って。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2009.8.21　　タクイチロゥ



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かさねがさね、みなさん楽しんでくれてありがとうございました☆